ISBN:4062606828 文庫 里中 満智子 講談社 ¥630

最近、立て続けに飛鳥時代の新しい遺跡が発見されました。天武天皇が使ってたとおもわれる宮殿の跡地が発見され(普段生活していた寝殿の跡地らしい)そのあとにも蘇我馬子邸の跡地が発見されました。

これはすごいことですよ。これらが見つかる事でその時代での生活や権力がどの程度だったか分かりますからね。

で、私は歴史が好きでして、とくに日本古代史がすきだったりします。飛鳥〜平安時代くらいまではかなり好きだったりする。

よく「事実は小説より奇なり」とかいいますがこれは本当で歴史を調べたりなんかするとかなりビックリすることが起きてたりします。

飛鳥〜平安時代は結構女性の活躍が多かったりします。歴史の表に出てくることが多かったりする。女帝の多い時代でもあります。

でも最初から興味があった訳ではなくって偶然読んだ漫画が面白くってそこから興味がでて調べたりするようになったのだ。そのきっかけになった漫画がこれ。

飛鳥時代に活躍した持統天皇の生涯をかいたもの。現在でもまだ続いている漫画です。昔は雑誌に連載されてたけど、その連載されてた雑誌は廃刊になったため現在はコミックのみで読めます。

実はこのひとあまり評判のよくない女帝らしい。私はよく知らない状態で読んだんでそんな風にはおもってないけど、自分の息子を天皇にするためにじゃまな皇子をおとしいれて殺したとか言われてますね。まあ、確かに謀反をおこした皇子(姉の子。こちらのほうが天皇に向いてたとかいわれていたらしい。)を処刑してますね。

でもですね、人間って不幸な末路をたどった人には同情するじゃないですか。でもその同情されてた人がおこなったことが正しいことかどうかはまた別。この皇子の処刑もその時代背景やそのときの政治てきな考えからすると、謀反起こした首謀者を処刑するのは割りと冷静な判断かなとおもったりしてます。そう考えるとこの人(持統天皇)悪役にされてかわいそうかも。

この話はそんな彼女の人生を描いています。悪役的な人としてではなく恋愛や人間関係に悩む一人の女性の生涯として、そして内容的には普通の恋愛ストーリとしても楽しめますよ。そして歴史の勉強にもなります。学生さんなんかにはオススメです。無理なく日本史の勉強が出来ます。

こういうのを読むと歴史上の偉人もみじかな人間として感じられるから不思議ですね。全然知らない人なのに。

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